2013年 10月 21日
奇跡の居酒屋とタイラー・ハミルトン |
妙なタイトルですが、週末の2本立てということで。
この居酒屋、何度か行ってますがほんとに驚きのパフォーマンスです。
場所は、生野区の小路というなんとも微妙なエリア。
この店構えじゃ知らないとまず入ってみようって気にはならないですよね。
中もこんな感じやしw
ところが、何でもトライしてみるべし。
2時間半でコース料理のみ。
どんな内容かは当日まで分かりません。
この日はこんな感じ。
刺身は、まあ普通というかそれなり・・・
忘れたけど、この焼き魚は美味かった。
つづいて
そして、メインは鍋。
まだある。
最後のシメはカレーライスw
飲んで食べて腹いっぱいにもかかわらず、不思議と最後のカレーが美味しく
食べれてしまいます。
ちなみに、カレー大を食べてさらにお代わりしてしまいました。
で、飲み物はビール、酒、焼酎などなんでも飲み放題。
ビールも発泡酒じゃないですよ。
これで、御代は・・・
なんと2300円!!
ありえへんでしょ。
立飲み屋よりも安いでっせ。
まあ、正直言って料理は普通です。
(焼き魚とカレーはかなり美味かったけど)
それでも、飲み放題のアテやと思えば普通に食べれますよ。
なんでこんなパフォーマンスができるのかまるでわからん。
しかも、このお店、20人弱ほどのキャパですが、満席にもかかわらず
大将がひとりで切り盛りしてます。
普通なら飲み放題で酒を次々と頼んだら嫌な顔のひとつもされそうなもの
ですが、この山下清似の大将はそれはもう喜んでという反応で実に楽しそうに
接客から調理まですべてをこなしてます。
もう、ほとんど神がかり的なほど。
何回行っても大将の人柄にホレボレしてしまいますよ。
飲み放題をいいことに毎回ベロベロ状態。
何かにつけいい勉強になりますわ。
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週末の雨でちょうど本を一気読みできた。
タイラー ハミルトンという全盛期のランス・アームストロングをアシストとして
支えた元自転車選手とダニエル コイルの共著。
「シークレット・レース」
いや、これが面白いのなんのって。
いわゆるランスをはじめとする90年代からのレース界のドーピングを暴露した
告発になるわけですが、ただの暴露本に終わらずハミルトンというアメリカの
田舎を出た一青年がいかにロードレース界にデビューし、その後グランツールに
出場して活躍するものの自らのドーピングによってレース界を去っていく彼の
壮大なクロニクルになっています。
レース界においてのドーピング渦は「秘密結社」かまるでマフィアかのように
隅々まで行き渡っていて、ドーピング=悪という単純な構図ではなく、レース界
全体がなぜこれほどまでにドーピングと根深く縁が切れないかということが
彼の声を通して語られています。
自転車競技に関心がなくとも全スポーツファン必読の素晴らしいスポーツ
ノンフィクション。
小説に限らずノンフィクションもけっこう読みますが、この本は本当に久しぶり
に読後に深い感動とカタルシスを覚えた長く記憶に残る本です。
もちろんこれを読むとランスに対してのイメージも大きく変わりますが、
彼もパンターニもウルリッヒもすべての自転車選手がドーピングの犠牲者では
ないか。
もはやあらゆるスポーツは大きな闇に覆われているような暗澹たる気にさせられ
てしまいました。
けど、
じつに面白い青春小説でもあったのです。
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by jetsyaso
| 2013-10-21 13:26
| 雑記